最近、腰をやりました。もう3回目、いわゆる“ぎっくり腰”ってやつです。
原因は今回も不明、おそらく日常的の酷使が一端にあることは間違いありませんが。
とにかく一日中気がつけば痛くて痛くて、横になると、もう本当に耐え難い。
今回この辛い体験から気づきと感謝が生まれたんです。
「えっ!ぎっくり腰に感謝ですか?!」
驚きですよね。
その心は腰痛の苦しみがマインドフルネスの深い理解に導いてくれたことです。
マインドフルネスとは?
過去や未来に揺れ動く浮き草レベルの思考を今にピン留めするマインドフルネス。漠然と生きていたら難しい意識のあり方です。
上司に罵倒された寸時の過去に何度も何度もフラッシュバック。
勉強に集中出来ない息子の日常を目の当たりにし真っ暗な未来を勝手に想像してひたすら思い悩む。
思っても、考えてもしょうがないって分かってるのに、一日に何度も何度も頭に浮かんでくる。
この思考の迷宮から解放された状態が
”今ここに意識を固定するマインドフルネス”です。
今ここに心を向けるマインドフルネスはそんなに簡単にできるもんじゃないことは、トライしたことこがある人なら知っていますね。
GAFAがこぞって社員育成のためき採用したことで、瞑想とセットで日本でも知られるようになりました。
瞑想はマインドフルになることで、今この時の体の感覚に集中することです。
呼吸瞑想と自動思考
例えば一番メジャーな呼吸瞑想なら、息を吸って吐く時の感覚を味わうことに集中します。
鼻から吸う時の空気の温度、出入りする些細な音。
腹式呼吸が出来るなら腹部が膨れるペコんとする動き。
吐く時の腕や足、頭のリラックスした感覚。
無意識になって気持ちいい状態になるのが理想です。
始めたばかりなら、一回の吸って吐くの間でもとても難しく感じるのが普通です。
すぐに色々な考えが自動的に頭に浮かんできて、行き詰まります。
ただ、本当は行き詰まるのは、ナンセンスなんです。
自動で考えが浮かぶのは、鼻から空気が入る時の鼻に生暖かい感覚を覚えるのと変わらないからです。
自動で考えが浮かんだら、それも、鼻から空気が入る時
「鼻が生暖かく感じる」とか表現するように、特別視することなく客観的に言葉にして捉えます。
例えば、昨日同僚の些細な言葉が気に障りそのことが自動で頭に浮かんできて、胃の辺りがムカっとしたら、そのままの感覚を瞬時に言葉にします。
そして瞑想中は感情に溺れることなく、すぐに手放して次の呼吸を続け、次の感覚を味わいます。
10分の呼吸瞑想をする間に何度も自動的に気持ちいい思考、悪い思考が浮かぶかもしれませんが、必ず次は思考以外の呼吸から生まれる体の感覚を挟み込み、思考に溺れないように注意を払います。
毎日やっていると、段々、自動思考が減ってリラックスした体の感覚が増えてくるはずです。
呼吸瞑想を半年以上続けた結果
私の経験だと15分の瞑想を2週間続けたくらいで大分自動思考が減ったなと思えてきて、その後は毎朝15分の呼吸瞑想を続けていて、普段の集中力と自己肯定感が増したことを実感できました。
瞑想を始めてから、日中のネガティヴな自動思考が大分減ったとは思いますが、皆無になるのはほど遠くて、特に私は嫉妬が一番苦しいものです。
自分と同じ年代、同じ仕事をしてる同僚への嫉妬が、朝から晩まで頭をよぎり振り払う。残念ながら私はまだまだ、修行が足りません。
セドナメソッドを併用
セドナメソッドという本に出会い、同時進行で瞬間瞬間感情を手放す技術を習得途上で手放すごとにスキルは上がっている、これは嘘じゃないです。
セドナメソッドとマインドフルネスとの親和性は間違いなく100%以上です。
ただ、嫉妬が中心の反芻から完全に解放されるのは難しいのが現状でした。
腰痛の痛みが反芻をストップ
何と何と腰痛、いわゆるギックリ腰のお陰で一気に生まれて初めて嫉妬の反芻から解放されたのですよ。
ぎっくり腰は初めてではないものの、とにかく毎瞬毎瞬、痛くて痛くて!
ところが、毎瞬毎瞬に気づきがあったんです。
「いてっ、つらっ」
でも、痛みが辛い期間は痛みの感覚におのずと集中できて、すっかり嫉妬の反芻から解放されました。
腰痛の痛みに
「ありがとう」
と言いたい気持ちになっていました。
腰痛が治り日常が戻り感謝なのですが、それ以上にマインドフルについて理解が深まったことがもっと、感謝で、やっぱり
「腰痛さん来てくれてありがとう」
でした。
腰痛がひどい間中、簡単に毎瞬毎瞬体の痛い感覚に集中出来ました。
つまり、今その毎瞬毎瞬に意識が集中できたんです。
意識的に毎瞬毎瞬”体の感覚(腰痛)に集中=今に意識を置く”ことは、今回のような一日中のひどい痛みなどなければ簡単じゃないのは同じです。
でも、腰痛期間中のマインドフルな数日間は貴重な体験になりました。
”身をもって分かる”とはこのことですね。
終わりに
今回の体験はマインドフルネスを目指す、HSPなどもともとネガティヴ思考に悩む人たちに伝えたいと、書かせてもらいました。
わざと、ぎっくり腰のような辛い痛みを体験して下さいとか言いたいわけじゃないことは、分かると思います。
私の体験を痛みなく頭で追体験して、マインドフルな快適な毎日への一歩にしてもらえればと思います。