“作品をみることになったきっかけ”
パッケージサムネの光の中に静かに浮かぶイカダに癒しを感じてポチっ!
「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」こんなに長いタイトルだと知ったのも見終わった後でサムネのビジュアルオンリーの動機で見始めました。
主人公は老人施設に閉じ込められた自閉症の青年ザック!
ずっとプロレスラーを夢見てきました!
ザック(芸名も同じ)も障害者のキャンプでこの映画の監督タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツらに出合って「映画スターになりたい!」と発したのがきっかけでデビューすることになったといいます。
たまにしか見ない映画の主演は出来ればイケメンが良かったんだけど!
ちょっと見目麗しくはなかった!残念!
お腹がタポンタポンそこは終始気になって仕方ありませんでしたが、始めからそこに目が吸い寄せられて。「ちょっと無理かな」と心の声は聴こえるんだけど。。
なんだか段々顔と腹とそして言葉に惹かれちゃったんです。
外国映画は英語の勉強のために字幕で見るんですけど、1割も聴き取れない、たまに聴き取れると「やった!」っていうがっかりのリスニングレベルなんですけど、ザックの英語は聴き取れる「何かすごい嬉しい!」ってなってモチベーションが爆上がりしました。
スローペースなトークと無垢な笑顔。。
ビデオで見た憧れのプロレス養成学校を目指し窓から脱走、パンツいっちょで腹をブルンブルンで走り出したザック、その勢いに引き込まれ「最後まで行けるな」と既に確信していた気がします。
ザックが旅を共にすることになるのは最愛の兄を交通事故で失い、職も失い放火、逃亡中の漁師タイラー。
追われるタイラーのボートに偶然忍び込むザック!まさかのゲロ!
ここが2人の旅の始点になりました。
タイラーは見易い“シャイア・ラブーフ”
無精ひげでワイルドに、悪くないです。
面白くなってきました。良かった。
“水のシーン”
登場人物や台詞に関係なく一貫して目を奪われたのは“昼の水のシーン”と”夜の火のシーン”
視聴もきっかけもこれでしたね!
水はストーリーと切り離せない存在でした。
水草をぬって進むボート、銃声が響くスリリングな追いかけっこ、
海水を膝に絡めながらパンツ一丁でタイラーを追いかけ進むザック、
謎盲目の老人がほぼ一方的にザックに施した洗礼のシーンの水面の美しさ、
どれもストーリーを盛り上げる“水のシーン”
他にも盛りだくさんです。
“火のシーン”
ザックとタイラーがピーナッツバターとアルコールで火を囲み盛り上がる。
その時ザックのリングネームが「ピーナッツバター+ファルコン」に決定!
途中からイカダの旅に加わったエレノア。
“ダコタ・ジョンソン”綺麗ですね!
日本人じゃ10回整形しても全く近づけませんね!
ザックを探しに来た老人施設の美しい看護師。
彼女とザックが火の前で笑顔で躍る、そのワンシーンを、炎の向こうから見つめるタイラーの眼差、電流が全身に走り3人の離れがたい絆を感じました。
火のシーンは多くはありませんが、それだけに“水”と“火”のコントラスト。
映画全体のピンポイントのアクセントになっています。
ザックはプロレスラーになれたの?
素人でも読めました!
プロレス学校はやっぱりありませんでした。
でも愛はありましたね。
ザックが古いビデオで憧れていた元プロレスラー、現在一般人のクリント本人が夢を実現してくれます。
ザックに技を教え初試合のセッティングまでも。。
野外リングでの対戦シーンは!!
ジェットコースター気分でアップダウン!アップ!!
スカッと。。。
見てのお楽しみです。
結末は?
3人の旅の結末はどうなるのか?
「友だちってのは自分で選べる家族」
ザックが老人施設から脱走する時手伝ってくれた友だちのカールがくれた言葉。
旅の間ずっとザックの心にあって、やがて3人の心の中に同じ思いが。
“本当の家族愛”
知らなかったザック、失ったタイラーとエレノア。
旅する中で本当の家族以上の家族愛が誕生!
結末はハッピーエンドでしょうか?
後味は絶対悪くない!
カントリーミュージックと南アメリカの自然を楽しめるロードムービー。
爽快感、安堵感、落ち込んでいる時に見るなら、
気づいたら立ち上がって一歩前に進んでいましたと思える一本です。